なぜ僕が香港デモ交流会をサポートするのか?

今週のリンダ とは:

LINDAスタッフの関心事(本、雑誌、映画、スポーツなど)を文章にまとめ、週1回、月曜日に更新する取り組み。LINDA BAR に訪れてくださる方々とカウンターで話し、視野を広げ合ったり、深められたらいいな…

今回のテーマは、最近の香港情勢について

来週の12月4日の香港デモ交流会を、香港人の友人と主催します。

それにあたり、参加表明いただいている方、興味関心を寄せてくれている方のために、今回の今週リンダはこのテーマにしました。

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その前に

まず政治的なテーマを扱うことになるので、批評的な意見もあることは承知していることを表明しておきます。

このテーマについて話す目的は2つあります。

  • 香港の現状についてできる限り理解、関心を寄せていただくこと
  • 香港と日本を含めた異文化間の繋がりをよりよくし、相互理解を深める

異文化相互理解というビジョンが根底にあり、香港デモというテーマを尊重した上で、異文化相互理解を育む場を作っていければと思います。

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①なぜ僕が香港の情勢に興味関心があるのか

②現在の香港の情勢と、その経緯について

  

この2つを中心に話していきたいと思います。

 

なぜ僕が香港の情勢に興味関心があるのか

一番の理由は
香港の友達がたくさんいるからです。

アメリカ留学中や、日本にいるときに仲良くなった同世代の香港の友達がいます。

彼らと友達になった時は、香港の現状は知らなかったけど、今回のことがきっかけで友達として心配になり、調べたり、直接聞いたりして、何か自分にできることはないかとずっと思っていました。

もう1つの理由は、

香港のこの問題は、日本人の若者にとっても関係のある話だと思っていて、このことについて学ぶ姿勢を持った方がいいと思うからです。

とは言え、こんなことを発信していると、「お前と関係ないやろ」と、言われることもありますが、彼らの置かれた状況を理解することで、自分たちの現状を再認識することに繋がると思うからです。

自分たちが当たり前のように持っている権利を、今一度感謝し、自分たちが声をあげないと、知らないうちに置かれた環境は自分たちが望まない方向に進んでしまうということ。

香港人たちは、今回、自分たちの置かれた現状に危機を感じ、必死で自分たちの声を民意として主張しています。

日本人は彼らと同じ状況になった時、しっかりと声をあげるだろうか。そのためにしっかりと普段から備えておけるだろうか?

何が本当で何がフェイクかはこの情報社会の中では判断は難しくなっていますが、私たち日本人は今回の香港デモから何が正しくて、何が間違いかをしっかりと学ぶ必要があるということを言いたいです。

 

現在の香港の情勢と、その経緯について

 

みなさんも、ここ半年ほど、テレビのニュースやSNSで必ずは目にしたことはあると思いますので、現在の香港はかなり不安定な状態になっているのはご存知なんじゃないかなと思います。

どんな印象でしょうか?

危ない
遠い国の話
なんかデモ隊が暴れている
警察がすごい暴力を使ってる
催涙ガス
若者が頑張ってる

いろんな印象や意見があるかと思います。

今回では、なぜ今このような事態になっているのかを、歴史的背景から、経緯を簡潔に説明しようと思います。
(わかりにくかったり、それ違うよというのがあるかと思いますが暖かい目で見ていただけると嬉しいです)

●きっかけ

今の香港デモは、香港政府により逃亡犯条例という法案の改正に対する市民の反対から始まった。

逃亡犯条例とは、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする条例であります。
*現在ではこの条例の撤回が政府からの表明されています。

法案の草案が提出されたのは3月末で、この法案に市民が反対運動として初めて行われたのは、6月9日で、香港で過去最高の100万人規模に登りました。

市民は逃亡犯条例の撤回を求めました。

その1週間後に再度行われた6月16日に行われたデモでは、主催者発表でとうとう200万人を突破したという。
本当なら香港市民の人口は734万人なので、4人に1人が参加していることになります。

この時点では、平和的なデモ活動が行われ、今ほど過激なデモはなかったようです。

その後もデモが続く中で、香港警察による、催涙ガス、ゴム弾、警棒などでデモ隊を抑圧し始めましたのです。

次第に警察の抑圧の方法は過激さを増し、それに対して市民側も様々な対処を試みました

このデモ隊と警察の衝突により、多くの負傷者と、死者が出たのは事実であり、
市民の警察への不信感はピークに達し、香港市民はもはや逃亡犯条例の撤回だけでなく、香港警察の暴力の責任の追及も要求の一つとして強く主張しています。


この2つの要求に加えて、今は5つの要求を掲げ、「五大訴求、缺一不可」(五つの要求、一つも譲らない)というスローガンで、この五つの要求が受け入れられるまで戦い続けるという意思を持っています。

●歴史的背景

じゃあなんでこんなにもデモは続き、香港の人たちのほとんどは五大訴求のために、抵抗し続けるのでしょうか?

これには実に複雑で、彼らの置かれた現状が絡み合っております。

逃亡犯条例を機に香港人が立ち上がり政府に対して反抗し続けている背景の核として、この条例改正により、「一国二制度」の体制の事実上の崩壊の懸念から来ています。

「一国二制度」

香港デモの情報をフォローしている人は知っているワードではないでしょうか?

一国二制度を理解すれば、今のデモの人たちの立場が分かり、彼らの行動が理解できます。

一国二制度を説明するにあたり、少しだけ歴史の話をします。

知っている人は多いかと思いますが、香港は1997年までイギリス領でした。
1840年のアヘン戦争でイギリスに負けた中国(当時は清)は香港を割譲され、植民地になりました。

それから1997年まで、イギリスの法のや民主主義経済の体制の下、香港はイギリス植民地として飛躍的な成長を果たし、もはや”社会主義”の中国とは全く違う場所のようになっていました。

そんな最中、条約通り、1997中国に返還されることになるが、言わずもがな、圧倒的に異なった制度で成長した香港にとって、混乱を招くことでありました。

そこでイギリスは中英共同声明を発表した。

中英共同声明では、「中国は一国二制度をもとに、社会主義を香港で実施しない」「香港の資本主義の制度は50年間維持される」「外交・国防以外は高度な自治権を認める」「行政管理権、立法権、独立の司法権および終審裁判権を有する」ことが確認されている。

つまり一国二制度とは、香港は中国の一部ですが、今まで通りの香港のままにしますよ。というのを約束するための制度なのです。

●香港人が諦めない理由

1997年の返還後、一国二制度のシステムの元、中国の一部ですが、香港は高度な自治として、中国とは全く違う体制の元、香港市民の方々も生活してきましたが、
実は、だんだんと香港市民の中で、その制度の崩壊の懸念が強まっていたのでした。

1つ例としては、
中国共産党について、批評的な意見が書かれた文書を多く取り揃える本屋の店主が、突然何者かに連れ去られました。数ヶ月後、店主からその家族に今中国にいる、という電話がかかってきたのです。香港から出る時は、パスポートが必要ですが、パスポートが家に置いてあったということは、まず自分1人では出ることはできません。数ヶ月後無事に店主は香港に帰ってきたが、何があったかは一切話すことなく、本屋も閉めることになりました。

このように、中国本土では、共産党に対して、批評的なことを発言することは犯罪として扱われ、逮捕されることがあるそうです。

つまり、民主主義的な発言や行動は中国においては、犯罪行為と変わらないということ。

香港で、逃亡犯条例が可決されるということは、民主を求めることそれ自体が犯罪と見なされ、その理由だけで逮捕されてしまうことがあるということです。

実際今のデモの時点で、たくさんのデモ隊が逮捕され続けています。

逮捕されて中国本土に引き渡されてしまうとどうなるでしょうか?
これ以降は僕も確信的なことはわかないのではっきり言えませんが、相当理不尽な扱いをされるという情報があります。

つまり、逃亡犯条例可決=言論の自由がなくなるということに等しい。

だから、香港の人はこの危機に諦めず自分たちのアイデンティティを守るために諦めないのです。

が、しかし、中国という大国は経済的にも権力的にも強大で、香港市民にとって、今の現状からの脱却は相当難しいことです。

だからこそ、僕ができることは、少しでも彼らへの精神的サポートをすること。発信したり、このようなイベント開いたりすること。

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みなさんとお話したいこと

・中国現代史
・日本現代史
・民主主義と共産主義
・人権って?
・民族って?
・アイデンティティとは?

ちょっと深すぎますが、これについて日本人として考えることは、今後の日本や世界を担っていく自分たちの立場として、重要なことであると思っていて、


しかし、日常生活ではこの事柄について話すことはなんか毛嫌いされたり、話が発展しなかったりで、全然機会がないように感じます。

でも僕は話したいので、この思いに共感してくださる方、ぜひお話したいです。

もしくは、直前ですが、12月4日の19:00からの香港でも交流会に参加いただけたら嬉しいです。もう40人分用意しているお席の枠はわずかですが、待っています。

イベントURL → http://ptix.at/h2dLm8

●最後に

僕は1人で考えるよりもいろんな人の意見を聞きながらこのことについて考えていきたいと思っています。

建設的なお話がしたいので、ぜひよろしくお願いします。

#今週のリンダ